第16章 あなたが思うに、本当に私?

有岡里穂は眉をひそめ、西川安菜へと視線を向けた。

「それから、あんたも。私じゃないなら私じゃないでしょ。わざわざそんな、いかにも被害者みたいな顔して何がしたいの?」

西川安菜は目に涙をにじませ、ふるふると首を振る。

「わ、私は……」

最後まで言わせるつもりはなかった。有岡里穂はそのまま言葉を叩き切る。

「違う?」

じっと見据えるその目には、言葉にしがたい圧があった。

どういうわけか、その瞬間、西川安菜の胸にふっと後ろめたさがよぎる。

彼女はぎゅっと拳を握り、思わず村上日菜のほうへ視線を流した。

この連中を敵に回したら、臨市第一高校で居場所なんてなくなる。有岡里穂ならまだどう...

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